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2012/06/30

記者「10万人参加が見込まれますが感想は?」仙ちゃん「たいしたことない。たいしたことない。再稼働しなきゃダメだ」

田中稔(ジャーナリスト)のツイッターを見て、考えこんでしまった。
官邸前、18時25分。すでに8万人を超えた。まだまだ増えそうだ。衆院議員会館の仙谷由人事務所が入る8階から撮影。記者「10万人参加が見込まれますが感想は?」仙ちゃん「たいしたことない。たいしたことない。再稼働しなきゃダメだ」 
仙谷由人氏は、1946年生まれの全共闘の新左翼系学生運動家だから、彼のいう『たいしたことない。たいしたことない』の意味するところは深い。

あの当時は大学生なら学生運動をしなければ村八分状態だったことは十分に想像できる。

私も、東大安田講堂の事件のときは高校3年だったが、高校でもバリケードが築かれ学生紛争が同時多発的に起きていた。

70年安保世代はいつも60年安保世代に負い目を感じていたように感じる。だからか、過激化し、内ゲバに走り、急速に自滅したのだろう。

1970年に私も大学に入ったが、前年までの激しさの残り火が見える程度で、広いキャンパスの中を10数名が長い棒を横にして数名が持ちジグザクにデモをしていたのを見て、これが全共闘なのかと愕然としたものだ。その後の浅間山荘事件で追い打ちをかけられ、70年安保はあの世代で終焉を迎えた。

国会議事堂を囲むこの写真は、1960年6月18日に撮影されたもので、60年安保のものである。

仙谷氏が『たいしたことない。たいしたことない』という背景には、この60年安保のこと、あるいは自分自身の体験の70年安保を比較しているかのように受け取れる。

日米安保条約という極めて政治的なテーマと、個人の生き方に通じる反原発運動には大きな違いがある。

電気代月43円生活を屋久島でしている瀧本秀人のツイッターは当初のマイヨットサービスの営業ツールから原発反対に切り替わっている。

冷蔵庫もテレビも必要のない生活をしている彼にとっては、海が汚れる魚が汚れることは許せないことなのだろう。経済発展よりも環境保護を選択する人はいる。

政治的なテーマには組織的な取組が行われ、デモにつきものの動員計画が練られるが、今回の反原発デモは主催者も明確でない普通のお母さんや若者が集まってしまっただけのようだ。

その人数が警察発表で2万人弱、主催者発表で20万人。ツイッターやフェースブックによる自然発生的なデモを評価する術を未だ持っていないが、マスコミも注目し報道している。


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