ページ

2013/12/21

貧乏力、外見力、孤独力

貧乏力が強ければ、他に依存しないで自由気ままに生きていける。

外見力が強ければ、他から魅力を引き付けながら人生をエンジョイできる。

孤独力が強ければ、他に惑わされず人としての生き方を追求できる。

貧乏、外見、孤独などのマイナスイメージで一般的にとらえられているチカラが逆に人生を豊かに過ごすことができる基本的能力となっているようだ。

誰もが簡単に持てる、貧乏、外見、孤独が逆に生き方を豊かにする。

ひとつ言えることは、孤独だって人を強くする、貧乏も、中身が伴わず外見を磨くだけでも人は寄ってくる。

2013/12/16

天命70歳、寿命90歳

62歳を過ぎたからか、余生を考えるようになってきた。

人によって大きく違うが、70歳前後までならば誰もが人として人生を謳歌できるだろう、80歳を過ぎるとそれなりに、90歳前後になると廻りが遠慮するようになる。

イメージするならば、石原慎太郎は80歳、日野原重明は100歳。彼らは同年齢の中ではダントツの例外的に健康で元気だ。それでも、それなりの年齢に達しておりそれなりの思いやりを与えべき対象になっている。

安倍政権は国家公務員の定年を60歳から65歳へと2016年までに段階的に延長することに与党合意した。

年金支給年齢の繰り下げを迎える今、国は再任用という選択肢を与えず全ての国家公務員に対して定年延長という施策へと舵を切ったが、65歳まで本当に働かせるつもりなのだろうか?

今までなら、60歳を過ぎたら、後の余生は自分で決められたが、定年65歳と政治家に決められると、真面目な公務員は早期退職の選択肢を考えなくなる。

私は、余生程度はわがままに過ごしたいと、海外移住も含めて検討するために年末年始は海外旅行をすることにした。

2013/12/11

在宅医療は安上がりな医療ではないはず

地域包括ケア、認知症対策、在宅医療と、ここ2,3年厚労省を震源とした震動が激しくなってきた。

地域包括ケアでは、災害対応における自助、共助、公助という概念が介護や福祉領域にまで持ち込まれた。自己責任論から派生する自分の命は自分で守るという理論体系だ。

在宅医療についてもどうも合点がいかないことが多い。

  • 在宅医療を住民が本当に望んでいるのか?
  • 在宅医療は施設医療と同じ質を担保できるのか?
  • 在宅医療は施設医療よりも非効率的ではないのか?

これから始まる団塊の世代の高齢化のうねりに既存のシステムがキャパシティオーバーするという次善の策のような気がしてならない。理想のシステムならば知恵を絞りたいが、次善の策ならば他の方策が無いか知恵を絞りたい。

施設医療に比較して非効率的な在宅医療を推進するのは医療資源の無駄遣い、そして、家族の疲弊化につながるのではないだろうか?

清潔で24時間管理されている施設医療と比較すると在宅医療はリスクが多い。もちろん、最期は住み慣れた地域や家で迎えたいという希望があるならば、在宅医療の質はそれほど問われないが、それを持ってして在宅医療へ邁進するのは如何なものか?

在宅医療に住民のニーズがあるならば、それを満たせるような選択肢を提供するのは国の役割であるが、極一部の例外的な需要を針小棒大にしてはいないのだろうか? 例えば、アクシデントに対応できる往診が保証されるならばALS患者のほとんどは在宅医療を希望する。それを持ってして在宅医療に邁進するのは如何なものか?

スウェーデンなどの福祉先進国の在宅医療と、人類未曾有の高齢化社会に突入する日本の選択肢としての在宅医療は、目論見からして似て非なるもののような気がしてならない。

リライティングしている2015年、国は地域医療構想を打ち出してきた。トータルの病床数の減少を補うものとして在宅医療を明確に数字として出した



2013/11/03

ロードバイクでギア比1.0未満を目指す

街のスポーツバイク専門店でもロードバイクでギア比を1.0未満にしたいと言っても、なかなか心良い返事が返ってこない。

トリプルクランクにスプロケットを30Tにしたギア比1.0が『反則ギア』と笑われながら組み立ててくれるのが精一杯

ロード歴一年未満で知識も経験も無いので、街のスポーツバイク専門店の言うがままに、105の50-39-30トリプルクランク(FC-5703)にULTEGRAのスプロケット12-30TのCS-6700の組み合わせが最高の低ギア比と思っていた。

しかし、種子島はなんとかなるものの、屋久島の西部林道の坂が登り切れない。あと1速あればなんとかなるのにと思うことしばしば

ネットは便利なもの、クランクをシマノからSUGINOに変えれば、軽く1.0未満を達成できるらしいが、コストパフォマンスがかなり悪いので踏み切れなかった。そんな折、

ロードSTIにMTB10速スプロケットの相性のブログ記事を見た。シマノは一切のサポートをしないどころか合わないと明言しているロードとMTBの組み合わせだが、この記事では動いたとのレポート

早々に、屋久島用ロードバイク(anchor RL8のフレームにシフターTIAGRA、クランク105トリプル、リアディレイラーTIAGRA、スプロケットはULTIGRAの12-30Tというハチャメチャバイク)の換装を試みることにした。

10速スプロケットCS-HG81-10(11-34T)、 9速ディレイラーRD-M772-SGS、10速チェーンCN-HG94は全てマウンテンバイク用のパーツだ。

取り付けは友人の自転車屋に頼んだが、9速ディレイラーを10速対応にするために調整が面倒だったが、結果的にはパーフェクトに動作。念願の夢のギア比0.88を達成できた。


もう一台は、北海道ツーリングもした種子島用ロードバイクCAAD10 5 105(クランクをトリプルにしスプロケットをULTEGRAの12-30Tにリアディレイラーをトリプル用のGSタイプに換装)をシマノも相性を保証しているCS-HG81-10(11-32T)に載せ替えた。シマノが互換を保証しているだけあって、チェーンの長さを調整しただけで何の問題もなく動いた。シマノが保証している組み合わせで手軽に0.94を達成できる。


なお、街のスポーツバイク専門店では、CS-HG81-10はマウンテンバイク用だから合わない言われるかもしれない。更には、MTBの9速リアディレイラーを10速ロード用STIで引くことなんてことを言ったら、それこそ出入り禁止になるかもしれない。

したがって、自分でパーツを購入し自転車工具も買ってやるのが無難だろう。

この現実とのギャップは、巨大企業のシマノの科学的検証による動作保証不可とそれに安住しているスポーツバイク専門店のチャレンジ精神の無さが原因なのだろうかと、ふと思いにふけた。

2013/08/22

北海道サイクリングから種子島に帰って翌日

昨日8月21日二週間ぶりに無事種子島に到着した。種子島の同僚達に北海道土産を手渡し、今日は屋久島の同僚に土産を運ぶ。土産は選びに選んだがそれでも同僚たちの追体験をしようとしてくれる嬉しさにしびれた。

体重は78.2(出発前79.4kg)、体脂肪率25.2%(出発前25.5%)、体内年齢48歳(49歳)

2週間1000kmの走行距離だから軽く75kgは割ると思ったが、たったの1kg強の体重減少。これもあれも生ホタテを20個食いなど北海道の美味、ホッキ貝、つぶ貝、バフンウニ、タラバ蟹の内子などを堪能した報いそのものだろう

目論見通り、サイクルウェアを毎日コインランドリーで仕上げるというスタンスが成功した。着替えはゼロでサイクリングウェアと日常ウェアの2セットのみ。北海道の宿には全自動洗濯機と乾燥機があった。

今回の収穫はあれこれ


1)夏の北海道はいたるところ溢れかえる高齢者:あたかもホームレス化したかのような年金受給夫婦達のキャンピングカーもどきのワンボックスのトレミングよろしく大移動の道の駅やキャンピング駐車場での臭う自炊や旗のようになびく洗濯物

2)ロードバイクに乗っている高齢者に遭遇する日々:ロードバイクブームが特に高齢者に来ている感は実感するが、出会うとはにかみながらコミュニケーションしようとする厚かましさに苦笑い

3)20代30代40代と年齢を超えた北海道旅行の共有の仲間意識:オートバイとチャリンカーの二輪仲間意識は北海道の魅力のひとつ、出会うとほぼ6割の二輪はお互いに手を上げ親指を立てて旅を共有しようとする

60歳の定年を迎えたら、北海道を思う存分ロードバイクでツーリングするのが面白い。行程は自省を込めて一日60km前後とし、宿は事前予約でユースホステルかライダーハウス、日程はひと月では足りないかもしれない。

20歳のバイカーと対等に情報交換できる幸せは職場では味わえない。

2013/08/20

なんばの二度漬け禁止の串カツ

千歳空港からPeachで関空、数時間の待ち時間を利用してなんばを訪問した。

たこ焼きに生ビール、串かつに生ビールとなんばを堪能したが、夏休みとは言えウィークデイにも関わらず難波の賑やかさに正直大阪の活力を感じた。

Peachを利用すれば鹿児島から千歳まで2万円ちょいで行けてしまう。

注意しなければいけないのは荷物に料金がかかること。袋一杯のお土産を持つためにリュックも含めて手ぶらで臨まないと安上がりにならない厳しさを乗り越えれば鹿児島からでも北海道が近くなる。

2013/08/19

札幌千歳

札幌千歳間は、ロードバイクのチーム練習などに出会ったり、恵庭では60歳前後のロード乗りから声をかけられたりと、人との出会いが多くなってきた。

千歳のヤマト運輸の営業所でリュックも含めてすべて輪行袋に入れて発送し、完璧に手ぶら状態で空港に着いた。千歳空港で、土産としてほがじゃとじゃがポックルを袋一杯購入


十二日目の走行データ

走行距離:35.6.km(865.8km)
平均速度:12.3km
消費カロリー:768Kcal(19.756Kcal)
平均心拍数:107
平均ケイデンス:54
合計上昇量:217m(4.654m)

2013/08/18

美唄札幌

美唄は朝から雨模様だが、小雨になった隙間に一路札幌に向かって漕ぐ。

北海道でのサイクリングというより周りはビルが多く四車線で自転車も通行可能の広い歩道をゆっくりと走るだけ。既に気持ちは帰路一目散と淡々として漕ぐ

すすき野の居酒屋で美酒を飲む


十一日目の走行データ

走行距離:62.4.km(830.2km)
平均速度:13.3km
消費カロリー:1,291Kcal(18.988Kcal)
平均心拍数:108
平均ケイデンス:58
合計上昇量:289m(4.437m)

2013/08/17

留萌美唄

朝から雨が強い。雄武で買ったカッパを着て雨の中を走ることになった。

約20km毎にある道の駅に寄り、何がしかのイートをするも写真もなく記憶もない。

夕食は美唄駅前の喫茶店で雲丹の冷製スパゲッティで軽く仕上げ、あとは夏祭りの屋台という、ある意味で北海道旅行で記憶に残らない行程だった。

更に言えば小銭入れをコインランドリーで置き忘れ紛失したのも嫌な思い出


十日目の走行データ

走行距離:89.7.km(767.8km)
平均速度:13.0km
消費カロリー:2,141Kcal(17.697Kcal)
平均心拍数:113
平均ケイデンス:64
合計上昇量:522m(4.148m)

2013/08/16

天塩羽幌留萌

天気予報を見ても風が弱まらないばかりか雨も降るらしい。距離も100km前後もあるため、バスでの輪行も想定して出発した。


幸いにして一時間に一本は留萌行きがある。

輪行を覚悟すると食事もゆっくりと食べられる。昼前に初山別の道の駅で名物真フグの照り焼きを食べる。

羽幌では甘エビ出荷日本一とのことで甘エビ丼を食べる。

結局は昨日の疲れもあり、羽幌の先でバス輪行を決行した。

留萌では寿司屋で夕食。目一杯食べ板前と話していたら、寿司職人になる前は、プロの自転車乗りで、練習の厳しさを昨日のことのように喋っていた。


九日目の走行データ

走行距離:66.1.km(678.1km)
平均速度:14.4km
消費カロリー:1,907Kcal(15.556Kcal)
平均心拍数:127
平均ケイデンス:72
合計上昇量:539m(3.626m)

2013/08/15

稚内納沙布岬天塩

今日は距離も短いし高低差もそれほどない、ゆっくりと走っても時間が余ると、朝は遅く出て、納沙布岬ではウニ丼をのんびり食べた。

天塩に向けて走り出したら、向かい風が凄すぎる。風が強くて真っ直ぐに走れない。天気予報で調べると風速10メートル

ドロップハンドルの下を持つと時速が2kmほど上がるほどの風圧。時速12km程度で走るはめになった。それどころか、大地に道しか無い、ガードレールも無い、電柱も無い、ひたすら道しか無い。

つまり、店も自販機も無いまま数時間、昼はとうに過ぎて15時になろうかというときに、やっと店が・・・そこでのホッキ貝カレーの美味しさたるや今回の北海道旅行で一番の美味だった。

風が強いのは土地柄なのか風力発電が随所にある。追い風なら問題が無いが延々の向かい風はこの季節では常識らしい。すれ違うチャリンカーは数あれど南下するチャリンカーはいない。


八日目の走行データ

走行距離:78.2km(612.0km)
平均速度:13.5km
消費カロリー:1,937Kcal(13.,649Kcal)
平均心拍数:119
平均ケイデンス:62
合計上昇量:363m(3.087m)

2013/08/14

礼文島利尻島稚内


礼文を早朝サイクリングし、朝食を摂ったあと港へ。


利尻島は自転車専用道を走ってみたが、くねくね曲がる道に100メートルも走ると横断する道があるので一時停止をしないといけない、狭い道なので対向車が来ると速度を落とす。

ロードバイクに乗っているのに速度を出せない鬱憤がたまったのか、一般道に戻ると、思い切り漕ぎ時速50km前後まで出してスッキリ


利尻は観光地らしくオタトマリ湖では美味しい店があちこちにある。

稚内に着いて元同僚と一献。彼は仕事が終わってから50kmほど走ってきたとのこと。夜道をかなりのハイスピードで走っている。本当に自転車好きだ。来年の屋久島一周サイクリング大会に誘うと喜んで来るとのこと。再会が待ち遠しい。


七日目の走行データ

走行距離:96.2km(533.8km)
平均速度:17.8km
消費カロリー:1,804Kcal(11,712Kcal)
平均心拍数:121
平均ケイデンス:64
合計上昇量:599m(2.724m)

2013/08/13

浜頓別宗谷岬稚内礼文島

今日は礼文島へのフェリーに乗らないといけないので、用心のために朝の5時に出発した。

昨日まで悩みの種だったリズミカルな凹凸感は無くなり、余裕をもって出発し、宗谷岬まであと少しの10時前。後輪が突然大きな音を立ててバーストした。

タイヤ横が数センチほど裂けている。北海道初日の女満別辺りでタイヤの側面を強くこすったのが原因だろうと思うが、バーストしたタイヤではどうにもならない。歳をとっている図々しさか布テープをサイクリング中の方から譲ってもらって、エア圧を少なめにして走ってみても10メートルも走らない内にチューブが破裂する。

ヒッチハイクをすることにした。幸いにして稚内行きの車に乗せてもらうことになる。稚内の自転車屋まで送ってもらい、偶然にもそこは23cのタイヤもある日本最北端のスポーツバイク専門店だった。

前輪のタイヤも心配なので交換してもらい、調整もしてもらい、ああだこうだと雑談をした。

『あんた鹿児島から来たね』
どうして分かる?

『言葉が鹿屋体育大学の人と同じだ』
鹿児島四年目にして鹿児島弁になってしまったのか・・・

『毎年鹿屋体育大学の自転車部が合宿に来るしコーチもしている』
へえ凄いね

『隠居してサイクリングしているのか?』
まだ現役だよ。医師免許があるので定年が65だからね

『へぇ、近所の医者も冬はスパイクして走り回っている。医者って自転車が好きだね。紹介するよ。ちょうど昼休みだから来るはず』

暫くすると確かにマウンテンバイクで来たが、驚いたことに20年前まで一緒に働いた同僚だった。まったくもって方や鹿児島、方や北海道、それが偶然にも出会うとは、その偶然性に驚嘆した。

昼食は同僚の勧めもあり、しじみラーメンを食べ、稚内からのフェリーへ

礼文島に着いたとき、目の前一杯に利尻富士が見えたが写真は翌日でも撮ろうとしたが、結果的には翌日は曇りで、利尻に渡っても利尻富士は見えなかった。

利尻富士は礼文から見るのが一番雄大らしい。惜しいことをした。泊は香栄丸という民宿だったが、この民宿は北海道旅行中で一番高い一万円を超える宿だった。元同僚に聞くとハイシーズンは民宿でも二万円を超えるらしい。


六日目の走行データ

走行距離:58.4km(437.6km)
平均速度:18.1km
消費カロリー:1,263Kcal(9,908Kcal)
平均心拍数:119
平均ケイデンス:67
合計上昇量:246m(2.125m)

2013/08/12

雄武江差浜頓別

宿泊先のオホーツク荘を出るとき雨が降りそうだったので、セイコーマートで450円のカッパを購入した。

宿泊先の浜頓別の民宿雄飛に着くまで雨も降らず快適にサイクリングしたが、やはりリズミカルな凹凸感はバルブ部分の出っ張り、気になって仕方がない。

北海道初めてのトンネルというか、生まれて初めてのサイクリングでの本格的なトンネル、北オホーツクトンネル。車が轟音を立てて走るので車道は遠慮し一段高い歩道を走ろうとしたが、狭くて濡れているので、結局は押して歩くことにした。情けない。


早めに浜頓別に着いたので、クッチャロ湖まで漕ぎ、網走湖畔とは違ったクッチャロ湖畔の美しさに見とれ、シャッターを押し、ゆっくりと湖畔を走っていると60歳代後半と思われるロードバイクに乗っている方と遭遇した。

気になっている23c専用のチューブがあるか尋ねると『有るよ』とのこと、歳をとるとヒッチハイクもそうだが図々しくなれる。所望したところ快くわけてくれた。

エアーを入れたところ、やはりバルブのところが膨らむ。眺めていた彼はバルブを押し込んでタイヤで包むようにしないとダメだよとアドバイス。いやはや恥じ入るとともに謎が一気に雲散。

気持よく宿に戻ると毛蟹一杯付きの食べきれないほどの夕食に更に気を良くした。


五日目の走行データ

走行距離:88.4km(379.2km)
平均速度:16.6km
消費カロリー:1,935Kcal(8,645Kcal)
平均心拍数:122
平均ケイデンス:62
合計上昇量:329m(1.879m)

2013/08/11

サロマ紋別雄武

サロマ湖畔を颯爽と出発し国道に出た直後、走り始めてから3kmのところで、前輪がパンクする。

パンクは想定内の出来事なので鼻息も軽く、タイヤの内側を触るとガラス片が刺さっていたので、それを取り除きチューブにパッチを宛てて、エアーを入れ8気圧くらいのところで大きな音を出してチューブが破裂した。

何事が起きたのかびっくりしたが、慌てず、予備のチューブに替えて、ゆっくりとエアーを入れていたらバルブのところが異様に膨らんでくる。結論から言うとチューブが噛んでいただけなのだが、そのときは18-28cのサイズは23cにも対応するはずだったのだが、チューブサイズが違うためと勘違いし、23c専用サイズのチューブを購入するために紋別までヒッチハイクをした。

紋別の自転車屋で18-25cサイズのチューブを購入し、エアーを入れたらやはりバルブのところが少し膨らむが、走れないことはない。

雄大なオホーツク海沿いの国道をゆっくりと走る。

結局は行程116.7kmの内63kmはヒッチハイクなので実質53.7kmしか走らなかった。

北海道サイクリングの前というか生まれてからこの方チューブ交換したことが無いままの無謀なツーリングに深く反省しているが、そのときはチューブサイズ間違いと思い込んでいた。


四日目の走行データ

走行距離:53.7km(290.8km)
平均速度:23.9km
消費カロリー:1,445Kcal(6,710Kcal)
平均心拍数:111
平均ケイデンス:65
合計上昇量:682m(1.550m)

2013/08/10

斜里網走常呂サロマ湖

斜里から網走までは雨が痛い。雨具を持っていないのでずぶ濡れのまま網走駅に着く。

網走駅構内の喫茶店に入ると駅弁も食べられるとのこと。サンプルを見ながら蟹いくらホタテ弁当を注文をすると10分ほどでテーブルに届けてくれた。どうも喫茶店の店主の奥さんが駅弁をやっているようだ。出来立ての駅弁は実に美味しい。

雨も小雨になってきたので出発。噂の網走常呂自転車専用道が見つかるか心配したが、国道沿いに入り口があり看板も大きく迷うことなく入れた。




廃線を利用しただけあって、国道をまたがるように陸橋があり、潜るようにトンネルがあり、しかも電車が走っていただけあってカーブも丁度よく、それなりの速度で走れ、小雨が降っていることを忘れるほどの快適サイクリングができた。

暫く走ると再び自転車専用道が始まった。サロマ湖への自転車専用道路は、車道の右側に二車線の自転車道。これも実に快適なサイクリングだった。

宿は不安一杯のドミトリーという相部屋が基本のサロマ湖畔ユースホステルだったが、20代のレンタルバイカー、50代のバイカー、40代の尾道からの四輪の一人旅の男ばかり。道中の様々な情報交換やら北海道の見どころやら楽しさを語っているうちに時間がどんどん過ぎた。

料理もホタテづくし7品ほどのゴージャスなもので5200円。お薦めのユースホステルと思う。


三日目の走行データ

走行距離:86.0km(237.1km)
平均速度:18.0km
消費カロリー:1,794Kcal(5,265Kcal)
平均心拍数:120
平均ケイデンス:66
合計上昇量:299m(868m)

2013/08/09

網走斜里知床斜里

北海道サイクリング二日目は、網走から知床のオシンコシンの滝まで、そこから戻って斜里第一ホテルへの約100kmコース

網走から原生花園を経て浜小清水の道の駅で真っ直ぐな単線についシャッターを押す。

土産物屋でほじゃがというホタテとジャガイモから造った煎餅が気になったら、偶然にも道中にほじゃが本社があり味見をする。唐辛子風味でうまい。

知床に行く途中の宿にリュックを預けた。意識はしていなかったがあまりの体の軽さにリュック背負いの負担を痛感する。

知床への道中は小雨もあり向かい風もあり、更には知床という観光地だからかバスも多く、追い抜く風圧の恐怖に耐えながらも、北海道らしい雄大な道を堪能した。

目的のオシンコシンの滝についた。屋久島の大川の滝と壮大さに優劣の差はないが、オシンコシンの滝は旧道を行けば滝の上から眺められるらしい。

サイクリング二日目は100km超えを達成し、斜里第一ホテルの店子の寿司屋でじんわりと飲む。つぶ貝の旨さとタラバ蟹の内子に北海道旅行ではの味を堪能した。

二日目の走行データ

走行距離:105.6km(151.1km)
平均速度:16.7km
消費カロリー:2,346Kcal(3,471Kcal)
平均心拍数:126
平均ケイデンス:68
合計上昇量:424m(569m)





2013/08/08

女満別美幌網走

千歳空港を朝一番で飛び立ち、いま、網走に近い女満別空港に降り立った。

これから始まる千歳までの自転車の旅が始まる。愛車はヤマト運輸の美幌センターにヤマト便で届いている。

空港バスで美幌駅まで行き、美幌バスで目的地まで、意地でもタクシーを使わず公共交通機関のみで行く。

自転車は飲料用のボトル、スマートフォン搭載バック、大きめのシートポストバックのみで、あとはリュックのみ。



後で後悔することになるのが、このリュック。後半のツーリングでは数時間程度で肩が張り休憩時には必ずリュックを外すことになった。


この程度のリュックならばと軽く考えていたが、朝から夕方まで背負い続ける辛さは想像以上だった。次回のツーリングではシートポストリアキャリアで肩への負担を軽減したい。

北海道初日は、ヤマト運輸の美幌センターから網走のホテルルートイン網走駅前までの足慣らしの35km。

途中、網走湖畔の女満別湖畔キャンプ場に寄ったが、その駐車場はバーベキュー跡なのか油汚れがあちこち、ハエも舞い、匂いもする。さらに昼間から所在なげなワンボックスカーが数台あり、開けはなれたドアから人が見える。

これが毎年夏の北海道で繰り返される車中泊の光景らしい。

屋久島のとある露天風呂の駐車場で年末から年始にかけてワンボックスカーが駐車場に止まっていたが、『夏は北海道、冬は沖縄と車中泊で過ごす年金生活者がたくさんいる。屋久島は車中泊は迷惑らしいので来年からは皆が行く沖縄にしたい』と馬鈴薯を茹でながら喋っていた夫婦を思い出した。


ホテルに着き、網走ビール館で疲れを癒やし、高級そうな居酒屋で網走のサンマの塩焼きを食べる。今年のサンマは不漁らしく地元なのに1000円。しかし、美味しさに脱帽


初日の走行データ

走行距離:35.5km
平均速度:14.3km
消費カロリー:1125Kcal
平均心拍数:135
平均ケイデンス:61
合計上昇量:145m

2013/08/07

北海道北部周遊サイクリング一日目

8月7日に種子島を出発し、女満別、網走、知床、サロマ湖、雄武、クッチャロ湖、稚内、礼文島、利尻島、天塩、留萌、美唄、札幌、千歳を経て、8月21日に帰島する計画だ。

出発前の体重計は、79.4kg、体脂肪率25.5%、内蔵脂肪17レベル、筋肉量56.1kg、基礎代謝量1634Kcal、体内年齢49歳、骨量3,1kg

一週間前より2kgほどの体重増加は、7月31日にヤマト便にて美幌へ愛車キャノンデールを発送したため、、1時間の朝練を一週間ほど中止したからだろう。21日には75kgを割っていると想定しているが、はてさてどうだろう。

今回のツーリングは、同僚のアドバイスに従い、ロードバイクでサドルバックとリュックを背負い、格好はハーフのレーサーパンツに長袖ジャージの着替えなしの毎日クリーニング前提の軽装サイクリングにした。リュックはズボン、シャツ2セット程度しか入らないほど小さい。

パンク程度はチューブ交換で対応するが最悪は輪行前提の気軽なツーリング。宿はすべて民宿やホテルなどを全て予約済で自転車は輪行バックに入れて室内持ち込みとした。

ホテルは予約してしまったので、最長100kmをそれほど超えない程度にし、数日ごとに60kmの息抜きデイを作ったが、事故や事件に遭遇せず、天候に恵まれることを期待している、運任せのツーリング。

備忘録的に経費をメモる。

自転車の輸送は、60kg相当で運賃5520円に40万円の保険料800円と安くあがったのは受付のお姉さんが優しかったからだろう。帰りも優しいお姉さんに当たれることを祈るばかり。

種子島→鹿児島は11600円、鹿児島→関西空港は9140円、関西空港→新千歳は17390円、新千歳→女満別は13700円の計51830円。鹿児島新千歳間のpeachの激安さが目立つ。

帰りは、新千歳→関西空港は12340円、関西空港→鹿児島は5290円、鹿児島→種子島は7000円の計24630円と驚くべき安さだ。LCCは需要を呼び起こすと実感する。

自転車を北海道にヤマト便で運んで種子島からの往復料金は89100円。実際にはピーチ便の日程変更手数料が6300円かかっているので、95400円。







2013/08/02

サラリーマン、60歳からの生き方

作家、芸術家、陶芸家なら年齢を超えて生涯を生き抜けられる。

農民、漁民なら死ぬまで仕事をし続けられる。

中小企業経営者、商人、蕎麦屋、パン屋、カフェも持ち出しの赤字さえ無ければ地域に定着して生き続けられる。

高級官僚や大手企業の重役なら天下りや第二第三の道が開けている。

ここで問題になるのは、国民の大多数を占め、経済発展の礎になってきたサラリーマン達だ。哀しいかな組織人として培ってきた経験を活かせるやりがいのある仕事が無い。

残るのは過去を捨てた脱サラだろうが、プロの世界に伍していけるほど甘くはない。

では、悠々自適の年金生活という仕事がない世界に耐えられるのだろうか?毎日が日曜日の日々に耐えられるのだろうか?あるいは海外移住か?

今年の夏休みは二週間の休みを取り、健康のためのスポーツそして観光を兼ねた北海道一周サイクリングをして、残る日々の過ごし方を考えてみることにした。

2013/03/25

美味しいものはひとりで食べても美味しい

米寿にならんかなという母にはいろいろ教えていただいた


妻が出産直後に長期入院した折りには一年以上も長男の育児をし、長女が高校生のときに一人暮らしをしないといけない状況では2時間かけて通い母となった。姪っ子と長女が東京の大学に行っているときには、三人暮らしの母親代わりを四年間やりとげた。

そんな母に感謝の言葉をかけるも『歳をとって孫と一緒に生活できることほど幸せはない』と逆に私に感謝さえしたものだ。

母にはいろんな名言があるが、ものの見事に真髄を付いているものがある。

美味しいものはひとりで食べても美味しい

一人暮らしが寂しくなるひとつのシチュエーションには食がある。美味しいものを食べた瞬間、この美味しさを共有できる人がいれば、と思うことがある。もちろん、孤食よりも歓談しながらの食事は楽しいに決っている。

独り身の女性が連れ添いが欲しくなるのは、レストランに独りで食べる悲哀さを想像したときだと聞いたことがある。

美味しいものを食べているのに、それに満足せず、共有する相手のいない不幸せを嘆くのでなく、『美味しいものはひとりで食べても美味しい』とあっけからんと楽しむ生き方にはいろいろと考えさせられる。

無への道程ではないが、死ねば無になり何億年後かには宇宙そのものさえ無くなる、ある意味この世界には時間という概念さえ無いのもかもしれない、はかない人生に生きる価値を見いだす徒労は哲学者だけでいい。

より多くの幸せを強欲に求めるあまり、折角のいまの幸せの瞬間さえも悲哀さを感じるのは愚かだと、母親は教えてくれた。

自殺した無への道程の方も、予定している幸せを強欲に追い求めた結果、それが達成できる見込みが無くなり、働く意欲が無くなり貯金が底をついたときに死を選んだ。

向上心という言葉で、いま以上の幸せを追い求めることが美学であるかのような生き方は、高度成長期なら許せたが、これからの時代に合った生き方ではない無い。

『未来の健康との幸せ交換』にも通じる考え方のようだ。

しばらく考えて行きたい。

2013/03/20

インターネットバンキング今昔

2000年10月にジャパンネット銀行がインターネット専門銀行として華々しく開業した。ほぼ同時に、ソニー銀行、富士銀行エムタウン支店などもオープンしている。

ほぼ同じ頃、インターネットサービスで個人間売買の場としてオークションが急成長し、米国ではイーベイだったが、我が国ではヤフーが一人勝ちとなっていた。

インターネットサービスはリアル市場とは違って一人勝ちなのかと話題になったものだ。リアル市場ではビール市場ではキリンとサントリー、パソコンではNECと富士通と一人勝ちを許していない。 
インターネットでは、検索はGoogleの一人勝ち、通販はAmazone、つぶやきではTwitter、SNSではフェースブック、チャットと無料通話ではLINEとそれぞれが一人勝ちの方向で市場を独占する勢いだ。

個人間売買の金銭のやり取りにインターネットバンキングが活用され、ソニー銀行は設計で、エムタウン支店はインターフェイスで、ユーザーの支持を受けられず、オークション取引では手数料の安さもありユーザーが選択したのはジャパンネット銀行だった。

後を追いかけたイーバンクは、メルマネなどユニークな経営方針もあったか、それほどユーザーの支持を受けられず、最終的には楽天に身売りされることになった。

その後、リアル銀行もインターネットサービスを提供するようになり、インターネット専門銀行が生き残るためか、ジャパンネット銀行はパスワードを毎回発生させるトークンというハードを無償提供したが、手数料体系が利用者にとって負担が増える方向に切り替わったので、インターネット専業銀行を選択する必然性が無くなった。

折角得たはずの一人勝ちの立ち位置にいたジャパンネット銀行だったはずが、経営戦略の間違いからか、なぜか、一人勝ちができなかった。

それでも、じぶん銀行、イオン銀行、セブン銀行などなど第二のブームが来たが、圧倒的なほどの利用者の支持は得られなかった。

私も敢えてインターネット専業銀行を選択する必要はなくなり、今ではどこでも現金が引き出せて手数料体系が格安なゆうちょ銀行をメインバンクにしている。

それでも、新しい銀行サービスが無いかチェックし、新生銀行は300万円の預金をすれば、それなりにお得、もっと大金持ちにはciti銀行かと達観していたら・・・住信SBIネット銀行

その圧倒的な無料サービスはビジネスモデルが成立するのかと訝しめるほどだが、利益率の高い証券や為替とからめての銀行単独モデルでないと思われる。

未来の健康を訴求するから健康づくりは定着しない

4年前、保健所長となって初めての職場検診の結果は、想定通り胃がん検診の精検、γGTPの精検、メタボ傾向と惨憺たるものだった。

検疫所にいた頃は感染症防御の立ち位置なので紺屋の白袴と公私のけじめととぼけられたが、こと保健所長の立場になると、メタボだったりアルコール性肝障害じゃ業務遂行上にも支障が生じる。

煙草はニコチン代替療法としてニコチンガムで受動喫煙対策は講じることができた。その後、ニコチン依存症の治療によりニコチンガムからも卒業できた。

断酒してもγGTPが下がらない


γGTPが278と三桁を軽く超えてしまっていることで思い当たるのは、赤ワインを毎晩一本軽く空けてしまう日々を数年続け、屋久島に来てからは三岳という焼酎を5日で一升空けてしまっていたので、ほぼ確信的にアルコール性肝障害によるものと考えた。

アルコールによるγGTP上昇なら禁酒数日で下がるし、ひと月ほど断酒すれば、確実に正常値化すると、軽く考えて、ノンアルコールビールでひと月断酒して、精密検査をしたところ、意に反してγGTPが下がっていない。

送別会とか飲み会など機会飲酒のみだったのが、40歳を過ぎてからは、家で晩酌の機会が増え、55歳を過ぎてからは、晩酌が毎日の日々だから数えて5年間のアルコール漬けじゃ、肝炎も慢性化しているだろうし、最悪、線維化とともに肝硬変にもなっているだろうと自己診断をし、達観することにした。

運悪くメタボ基準に引っかかってしまった


去年の4回目の職場検診当日、オレンジジュースを飲んで受診し随時血糖値が149となり、とうとうメタボ基準に引っかかってしまった。

体重も人生最大の89キログラム、仕事をして帰宅しても、座っているのが数時間続くと疲れてしまい横になるほどの半病人状態だったので、意を決して減量に挑戦することにした。

減量で最も効果的なのは絶食療法。朝はジュース、昼は麺類、夜はツマミと焼酎。ひと月で8キログラムほど減量し、体重も軽くなった。

82キログラム前後の頃、顔面にできたイボから出血するので手術で取ることになり、その時、手術前検査で血液一般を行ったが、血液データは改善されていなかった。

運良くマウンテンバイクを2万円で譲ってもらうことになった


5万円で買ったというマウンテンバイクを一年落ちで譲ってもらうことになった。本人の弁によると屋久島だからマウンテンバイクで山を楽しもうと思ったが、そのような場所が無かった、舗装されている道路を走るにはダンパーが邪魔だし、クロスバイクかロードバイクに買い換えるとのこと

買った以上は乗るしかない、60歳を過ぎてのサイクリング挑戦が半年前に始まった。

最初の休日に、その知人と屋久島一周にチャレンジしようとしたが、最初の安房の坂で頓挫、登り坂は押して恋泊で断念した。それからは毎朝のウォーキングコースをサイクリングで走り、昼休みは弁当持参で小瀬田まで、土日祭日は4時間前後のサイクリングの日々

安房から栗生までの片道35キロメートルを往復して、マウンテンバイクの重さに疲弊困憊。クロスバイクを購入して軽く栗生まで行けるのに驚き、そのまま西部林道に入り永田に着いたら後戻りの方が距離が長いので、そのまま屋久島一周することになった。

屋久島一周サイクリング大会に出場するためにマウンテンバイクのタイヤをスリックに代えて参加したり、ロードバイクが欲しくなり購入したりしてサイクリングを楽しんだ半年間だった。

ふと気がつくと、体重は77キログラムになり、登り坂も軽く登れるようになった。特に大きな変化は、半年前まではジョギングしても50メートルも走ると息が切れたのに、今では毎朝400メートルのトラックを5周するようにまでなった。本当に体力がついた。

職場検診の要精密検のため受診したら、その結果に院長が驚いた


年度末に近づき、担当者がおそるおそる精密検査を受診したか否かを尋ねにきたので、改善されていないだろうγGTPの対応もあり、気休めでもクスリを飲んでみようと思い病院受診することにした。

恐るべきことが起きた。

γGTPが限りなく二桁に近い109と半減以下になっていた。コレステロールも中性脂肪もGPTも正常値。院長もクスリなど不要、このまま運動を継続し、あと10キロ減量を目指すだけでいいとの判断

焼酎は5日で一升とペースは変わっていないので、この体質改善はサイクリングしか考えられない。絶食で体重を減らしても断酒してもγGTPが改善されていないのだから、如何に運動が効果的か実体験をした。

不思議なことに毎日酷使している肝臓もいたわろうと、5日で1本を一週間に焼酎1本にしようとカラダをいたわるようになった。

一日一万歩運動よりもスポーツの楽しさを教える学校教育の充実を


厚労省の言う一日一万歩を実践すべく、保健所長になってからの4年間挑戦し続けていたが、毎回2,3か月しか続かなかった。屋久島は世界遺産の島、景色は絶景で海も山もいい、ウォーキングに最適な地なのに、何故か続かかない。

サイクリングを日常に取り入れて半年間の経験から考えるに、運動負荷が自由自在にできること、膝関節への負担が無いこと、目標設定と達成感があること、それよりなにより運動負荷の大きい登り坂への報酬が次なる下り坂での開放感で得られ、この登り坂の到達点の峠で得られる達成感では脳内モルヒネが放出されているようだ。

この達成感を味わうようになると、同じ回路なのか、ジョギングも楽しめるようになり、とうとう毎朝2キロメートルが日課となった。400メートルトラックを5周し、クールダウンで200メートルを歩き、その後100メートル全力疾走、100メートルクールダウンでかなりの達成感を感じている。

ウォーキングでは毎日2時間程度を健康維持のために費やすことになるが、そのウォーキングそのものが楽しくないと、その時間が勿体無く感じるようになる。求める報酬が未来の健康だから継続できないと思われる。

大脳皮質で理解させる未来の健康よりも、海馬で味わう脳内モルヒネによる運動を訴求すべきだろう。

なお、これを実践するには、特に高齢者は心拍数管理が必要だ。胸ベルトでリアルタイムに心拍数を表示するものが販売されている。目標心拍数は計算式があるが、安全率を見込んでいるのか、かなり低い数値となる。一番的確なのは自分自身の体感で判断するのがいい。

私の場合では半年前は145、今は155じゃないと満足できなくなっている。あまり負荷をかけ過ぎると心肺停止となるので、お勧めはできない。計算式は次のとおり。

最大心拍数=220-年齢
目標心拍数=(最大心拍数-安静時心拍数)の80%負荷

60歳で安静時心拍数が60とすると、

最大心拍数=160
目標心拍数=140

高齢者の場合には、やはり低めに出るので運動負荷の現場では

最大心拍数=210-年齢/2

で運用しているところもある。これで計算すると、

最大心拍数=180
目標心拍数=154

すべての高齢者にこの計算式で運用するのは微妙に怖い

2013/03/05

一回目の破産に至るまでとクレジットカード考

設立したばかりの有限会社は、当初は妻と二人の家内工業だったが、毎月売上が300万円で、仕入原価はゼロだったので、純益が300万円だった。

会社員時代は薄給なのでクレジットカードを持っていても使い道も無かった。いつか、クレジットカードをバンバン切って使ってみたいと思っていたが、事業を開始するとカードを使う暇などなく土日無く起きている間は働くという日々だから、使う暇などなかった。

ある日、近くのローソンでクレジット申し込みをしてみたら、ものの見事にお見送りされてしまった。その不愉快さは極まりない。こんな気持ちになるなら二度とクレジットカード申し込みなどしないと決めた。

事務所も借り、従業員も雇用し、株式会社にするために、増資分を預託するために三菱銀行に依頼したら、帳簿を見せたりしている内に、支店長と夕食をすることになった。

税金対策として、中退金に入ることやらとともに、法人と個人のDCゴールドカードの発行もするようアドバイスされた。コンビニのクレジットカードに落ちたのが一年前、それが銀行からゴールドカードの勧誘、事業が順調で良かったと一安心した。

その後、三菱銀行を主とし副に東海銀行を使っていると、外商の銀行員が1500万円ほど融資をしたいと申し出てきた。当時は借金無しで何の問題も無かったが、何か新しい事業をするときに必要になるかもと軽い気持ちで借りることになった。だから、入金されても、数ヶ月口座に寝かしておいたら、外商が驚いて、動かしてほしいと頼み込んできたことがあった。

紆余曲折があり、10年も経ち、立ち上げ当時の事業は衰退し、新しい事業に失敗し、残ったのは5000万円の借金のみ、民事再生をするべく、弁護士事務所に相談しに行ったら、破産してやり直した方がいいとのアドバイス

リアルタイム出金可能なFX業者を利用して

余裕ある資金でFXをするのは当然だが、それと資金繰りとは全く無関係のことだ。

定期預金、外貨預金、株、ゴールド、土地、建物など不動産も含めて、ほとんどの投資資金は即時換金性が無い。

FXも換金性が高い投資資金だが、それでも一般的には営業時間内受付の翌営業日が普通だ。金曜日の午後6時に資金が必要になったときなど悲惨だ。翌営業日受付つまり月曜日受付の火曜日の午後に振込となる会社もある。

最近、リアルタイム出金をするFX業者を利用し、その便利さに驚き、不意の資金ニーズに安できることから、資金繰りが緻密に設計できるようになり、無駄に寝ている資金が少なくなった。

体験したリアルタイム出金は、Yahooグループに入ったサイバーエージェントだ。100万円以内なら数分も経たずに振り込まれてしまう。

ヒロセ通商のLIONFX、ことりFXもリアルタイム出金となっている。

午前に出金すれば当日中に振り込まれるFX業者は、外為どっとコム、みんなのFX、FXトレードフィナンシャル、カブドットコム証券と多くなってきている。

2013/03/03

強制ロスカット率から考えるFX会社あれこれ

安倍政権になり、日銀総裁も変わり、為替が大きく動き出した。

日本株は一時的には上がっているが、これからの長期人口低減時代を迎える我が国を巡る経済環境は手放しで安心できるものではない。

ここは、やはり為替、ここ暫くは円安目線で参加すれば、かなりの差益が得られるときがきた。

さて、どこのFX会社も似たり寄ったりかというと、決してそうではない。まずはロスカットから考えてみよう。

ロスカットは会社によって、大きく違う。8割の会社だと、方向を間違うと直ぐに強制ロスカットを食う。長期トレンドでスワップ益も期待しながら取引する人には向かない。

通常は5割前後が多いが、2割の会社があった。数社で同時に取引していたところ、2割ロスカットの会社以外は全て強制ロスカットになっていた。もちろん、その数時間後には元に戻ったので、この2割ロスカットの会社を今も愛用している。

会社が利用者の了解なく、強制ロスカットするのは、リーマンショックと同じようなアクシデントが起きた時、証拠金がマイナスになり追証が発生するのを避けたいという、会社側の都合だ。

ロスカットは逆指値で利用者が自分の意思で決定するのが本来の筋であろう。

さて、2割ロスカットの会社は、次のマネーパートナーズだ。

2013/03/02

人生のゴールデンタイムは60歳からの十数年

屋久島は小瀬田のまんてんは、毎年2月は島民割引が更に割引となり温泉やサウナ利用800円が500円となる。

そんな2月の末に初めてのロードバイク試走後の汗を流すために駐車場に入ったら、いわさきグループの観光バスが停まっていた。屋久島には有名ないわさきホテルがあるのに不思議な感じがして、バスを見ていたら、『34年卒業生の会』とラベリングされていた。

34年卒業って、明治だと100歳を超えている、大正は15年まで、平成は25年まで、となると昭和34年か、私が生まれたのは26年だから、私の小学校卒業は39年。

小学校を34年に卒業した同窓会だな、私より5歳年上だから66歳、元気な66歳か・・・


いつものとおり、露天風呂のひとつ壺湯に入ろうとしたら、4つある露天風呂が一杯、みんな同じ年齢に見える、足腰が弱いような人はいないが、肌の感じから私よりも若干上のよう見えた。最初の想定どおり、小学校の同窓会と確信した。

いつものように、サウナと水風呂の往復を10回程度をして、疲れを解放してから、脱衣場に戻ったら、白谷雲水峡は良かったと、先ほどの一行が和気あいあいと楽しく歓談していた。



34年卒業の会の方?いいですね、小学校のですか? 
ありがとう、淡路の高校の、毎年、同窓会をしています。貴方はどこから来たのですか?
高校!4年前に移住、私は昭和26年生まれだから、一周り違うのか・・・しかし、72歳・・・健康で若い、羨ましい
11歳違うのか、羨ましい、もう一度貴方の年齢に戻ってやり直したい、これからの10年は楽しいですよ
うーむ、人生をやり直したいとは、普通は選択を失敗した当時に戻って、違った人生を歩みたいというものだが、72歳の彼らにとっては違う意味のようだ。

戻るなら60歳、10代でなく、20代でもない、再度、黄金の10年間を再体験したいということのようだ。子供時代は大人になりたく、大人になれば生存競争、子供が産まれれば一人前にする責任、やっとあらゆる束縛が無くなるのは定年後。

それでも、体力も残っており知力もあり、かつ、自由に時間を使えるのは60歳からの10年間だというなら、確かに彼らの言うとおりだ。

しかし、政府は、定年を60歳から65歳へと、そして当然の如く68歳まで、国民を働かせるつもりだ。そうでもしなければ、団塊の世代の定年後の年金財政が持たない。

団塊の世代の養うのに、その世代の下の人達は黄金の時代を満喫することができず68歳まで働き続ける。やっと手に入れた年金と時間だが、それをエンジョイできるのは数年しかない。

世代間格差の不公平さに慄然とする。



2013/02/27

2013サイクリング屋久島に参加して

2月17日に行われる2013サイクリング屋久島に参加すべく、去年から練習していた。何の気の迷いからから風も無い冬の雲ひとつ無いサイクリング日和に、いつもなら栗生で引き返すはずなのに、そのまま西部林道に突き進んでしまった。

1月11日、既に、屋久島一周をしてしまいその達成感から、2月17日のイベントへの参加意欲が消失していたが、週間天気予報では晴天の日曜日、まだ参加可能かと尋ねたら、今日中ならいいですよと、優しい観光協会のご返事に甘えて、参加させていただくことになった。



サイコンの記録
スタート出発地到着地タイム距離平均速度エネルギー
7時29分尾之間安房48分15.1km18.6km/h736Kcal
8時25分安房宮之浦60分19.0km19.1km/h905Kcal
9時34分宮之浦永田85分20.7km14.7km/h1253Kcal
11時29分永田栗生140分26.3km11.1km/h1958Kcal
14時04分栗生尾之間82分17.1km12.5km/h1066Kcal
尾之間尾之間415分98.2km14.2km/h5918Kcal
ひと月前は、急な登り坂は押し、最後はバテバテでゴールだったが、今回は押したのは西部林道の最後の登り坂のみ、前回は罰ゲームと感じたのに、今回は走っている最中は本当に楽しかった。 ゴールでは笑顔まで・・・

前回はクロスバイク、今回はマウンテンバイクのスリックタイヤ換装もあり、登り坂が本当に楽だったこともあるが、一番の違いは、民家のある道端には島民が『頑張れ!』との声援をかけてくれたこと非常に大きかった。

町中の島民が県道に出て3時間前後、声援を送り続けており、その声援が嬉しく、『ありがとう』と頭を下げ続けての7時間だった。

ふと思ったのが、人生で主役になれるのは生まれた時、結婚したとき、死んだ時で、意識があるのが結婚した時だけという結婚スピーチがあったが、いや、サイクリング屋久島に出れば誰もが主役になれる。

スポーツの魅力、そして声援の支えは、市民参加者には励みになる。しかも屋久島のサイクリングは、島民総出での声援だから、多分、日本一の市民スポーツ大会かもしれない。

2013/02/22

インターネットで本音と建前を維持することは可能か?

携帯電話の電話帳をそのままスマートフォンに移行したのが諸悪の根源だった。

あらゆるものに対して日本人はデフォルトを選択する。ガラケーの電話帳をスマートフォンに移行するのは誰もが不審に思わない。再度入力しなくてもいいので、便利になったものだと感謝さえした。

しかし悲劇が始まった


画像クラウドサービスの公開設定であれこれいじって設定したら、翌日、年賀状でしか交流のない叔母しかも二人から突然の電話、『ごめんなさい、パソコンに詳しくないので・・・』。こちらも訳が分からない。

画像クラウドサーバーが私の電話帳のメールアドレスを拾って、招待メールを送ったようだ。

次は、Viperというインターネット電話をインストールしたら、疎遠にしたかった従姉妹の旦那が出てきた。屋久島に来た折り、私の携帯に着電があったので、それを電話帳に登録しただけだが、彼もViperを使っていたのか、まぁオトナの呼吸で親戚付き合いはするがリアル付き合いをする必然性は無いとお互いに理解しあっているはずなので、放置。

今度はLINE。インストールしたら、屋久島に来るときの鹿児島県の担当者やら、かなり昔の仕事上の付き合いのあった人などがリストアップされた。もちろん、己のセキュリティの甘さに多分お互いに恥じたはず。

LINEには後日談がある。その後、新しいコンタクト先がちょぼちょぼ出てくる。職場の部下が二人。二人とも上司にLINEをやっていることを報告したいと思っていなかったはず。

facebookは凄かった

登録したら娘が出てきた。嬉しくなり友達リクエストしたが無視された。そりゃそうだろう、SNSは交流範囲を広げるものなのに何で親父と今更facebookしなけりゃいけないという娘の気持ちはよくわる。

さらに、いじっていたら、高校時代の友人やら厚労省時代の同僚などが出てきたので、友達リクエストした。高校時代の友人と40年振りの近況連絡にそれなりの思いを抱いたら・・・

突然、儀礼的な付き合いの叔母から電話があった。何があったのかと思ったら、facebookからメールが来たので、驚いたらしい。私も驚いた。建前の付き合いの親戚に、本音の付き合いを求めるような野暮はしない。

罪は、親戚側もメールアドレスを公開していたこと、私も意味不明の電話帳との同期設定をしてしまったことにある。

建前と本音で棲み分けてきたのにインターネットは建前でどんどんえぐってくる

2013/02/19

環境保全に逆行するかのような現状・・・

地域は屋久島。事例は4つだが、解決する方法に悩む

一例目


一組限定の小さな民宿が食堂を有効利用としようと暇な昼にランチを提供していたが、合併浄化槽は規定により50人槽、マンホールが3つもあるバカでかく、費用もかかったが、世界遺産の島の環境保全に協力したいと、合併浄化槽を設置した。

話はその後。言われるままに50人槽の浄化槽を作ったが、ランチタイムに客はゼロもしくは数組、泊り客も一組限定の宿だから2から5,6人。誰が考えても、この50人槽はでかすぎる、と、お役所が決めたルールに疑問を抱いていた。

二例目


屋久島で本格手打蕎麦の店がある。4年前に訪問し、1年を経過した頃に再訪し、旨いことを実感。数ヶ月後に訪問し、これは旨いと確信。そして毎週、メニューに挑戦し、驚きのカレー蕎麦、鴨肉の旨みがつゆに出ている鴨蕎麦などなど。これは本物

10回程度通って初めて、トイレに入ったら、汲み取り式のトイレ。料理の質の高さと吊り合わないことに疑問を抱き、店長と会話した。

こちらだって、環境保全のためもあり合併浄化槽を設置したかったが、役所が決めた人槽の大きさだと300万円もかかる。だから断念した。個人の家には補助金が出るが飲食店には出ない。だけど、環境保全を考えると、調理の水をそのまま河川に流すのは本当にいいのだろうか?環境保全のためなら飲食店にこそ補助すべきと思うが・・・

公金である税金を営利目的の事業に補助するのは国民の合意が得られない・・・としか応えられなかった。

三例目


屋久島で一日に数回転する超人気の飲食店がある。ランチタイムは二回転とフル回転しても何組も断らずを得ない。安く、美味しく、都会風の洒落たメニューもあり、人気店の特徴そのものの客は女性のみ。

私も開店ひと月前後に訪問した。ランチタイムで満室だったが、一月の北風が吹き抜けるテラス席なら空いてるとの言葉。冗談無く寒いが我慢していると、次から次えと客が訪れる。諦めて帰る人もいるが、私がいるテラス席でウエイトする人もおり、何時のまにかテラス席も一杯になった。

やっと出てきた料理。確かにそれなりに美味しい。店も洒落た造りなのは店長自身が大工でこだわって作ったとのこと。最後にトイレに入ると・・・ウォシュレットになっているが汲み取り式便所

四例目


屋久島で料理上手な店として地元客に定着している管理栄養士がやっている洒落た店がある。私も屋久島に来た4年前から数ヶ月に一度は訪れ、職場の飲み会も何度かここでやっている。母親が車椅子生活だが、この店はバリアフリーなので、連れてきたこともある。

飲食店のトイレが気になっていた頃なので、食事のあとにトイレに入った。今風のセンサーがあり近づくと蓋が自動的に上がる最先端のウォシュレットトイレだったが、よく見ると汲み取りトイレだった。

建築確認という事前規制、保守点検と法定検査の事後規制


環境保全は環境省、人槽基準は国土交通省、飲食店営業許可と法定検査は厚労省ということで、問題を棚上げにしたくない。

個人の新築の家では補助金もありほとんどが合併浄化槽となっているが、最近できた繁盛店3店が、合併浄化槽ではなく汲み取りと雑排水の垂れ流しだったことに愕然とした。

縦割りの中央官庁を調整する機能が地方組織に無く、結果として世界遺産の島なのに環境汚染に決してよくはない現状がある。

環境保全には事後規制は馴染まないと、環境汚染しないよう安全率を勘案する事前規制となり、結果として個人が事業展開する飲食店では費用の面で合併浄化槽を断念している。

人槽基準を満たさないと建築許可を与えない現在の事前規制から、人槽基準は目安とし自己責任による保守点検と法定検査の厳格運用による事後規制も検討すべきなのかもしれない。

2013/02/08

処方箋が書けない我が国の財政惨状

今日、同僚と島内出張の車中で会話した、

『親父も92歳、延命治療をしないで欲しいと手紙を書いていた。私も延命治療をすると年金負担と医療費で国に迷惑をかけるので、国を助けるためにも親父の気持ち通りにしたい』、
『同感。私の母親も平均寿命を超えて認知症で施設に入所中。病院での延命治療は望まないこと、施設内で看取りをしたい旨は伝えている』

国民の誰もが、国の財政が悪いことを知っている、終末医療が高額になっていることを知っている、延命治療の選択はそれぞれの価値観に委ねられていることを知っている。

命は地球よりも重いと超法規的に赤軍を北朝鮮に逃亡させ、与えられた命を一秒たりとも大事にしていた日本で、その価値観が崩壊していることを同僚の言葉から感じた。

そこまで追い込まれた日本の財政。人口は最終的には半減するにしても、それまでの間の団塊の世代が死ぬまでの年金負担、医療費負担、介護費用などなどの工面など処方箋が果たしてあるのだろうか、30年以上前のベストセラー、カタストロフィーしかなく、処方箋など無いと達観するしかなかった。

カタストロフィーはやはり想像を絶していた


日経から去年の11月に出版された 円安恐慌という新書を読みきった。新人の書籍は構成力が弱く伝えたいことが盛り沢山なため、後半は冗長になっていたが、なかなかのカタストロフィーの想定だった。

明治維新も黒船、民主主義も敗戦と、日本は自らの内力では革命ができず、外力に寄らないと変革できない国民性ということから、筆者はIMF介入による構造改革が起きると予想している。

小泉改革が道は正しくとも、年越し派遣村に象徴される格差拡大や社会保障費の枠設定には批判が多く、結果として政権交代を国民が選択した。国民性からは自らの意思で構造改革ができないので、やはり外力としてIMFには筆者に同感する。

その書籍のフィクションとしてのIMFの指導内容が想定を超えていた。

医療費の増大を止めるために自己負担額を倍額以上にする、つまり3割負担を6割以上にする。

公務員事務職を半減、給料は3割源、賞与停止、退職金ゼロ、かなり厳しいがそれでも公務員が全員退職することはないことも認めざるを得ない。

将来の年金支給のために保留している資産を放出することさえ想定している。決められた年金を支給しようにも財源がない状態になる。

カタストロフィーが起きないよう努力をしたい


やはり、カタストロフィーは正義が消える、道理が無くなる、弱者がへたる。できたら避けたい。その処方箋は・・・

  • 住み慣れた地域での友人や家族に見守られながらの在宅死
  • 在宅介護を支援する様々な制度やシステムの構築
  • 延命治療を断ることができる日頃からの宗教的精神的親戚縁者との合意形成

しかし、時の流れは速い、意識革命の前にカタストロフィーが来るような気がしてならない。

いや、カタストロフィーは正義かもしれない、高度成長期を満喫した団塊の世代には厳しい老後、就職氷河期世代で苦しんだ世代には構造改革から得られる果実を老後に贈る、あたかも戦中戦後で苦しんだ今の高齢者に豊かな老後を与えているのと同じように・・・

外力による変革しかできない日本


本来は内力による議会、議員による変革をすべきなのに、いつも外力を使っての官僚が日本を変えてきた。今回もIMFによる構造改革が起きるとしたら、日本の政治家の存在意義がわからなくなる。一番のネックは議員を選択した市町村民、都道府県民、国民にあるのだが、日本って本当に難しい国かもしれない。