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2013/03/02

人生のゴールデンタイムは60歳からの十数年

屋久島は小瀬田のまんてんは、毎年2月は島民割引が更に割引となり温泉やサウナ利用800円が500円となる。

そんな2月の末に初めてのロードバイク試走後の汗を流すために駐車場に入ったら、いわさきグループの観光バスが停まっていた。屋久島には有名ないわさきホテルがあるのに不思議な感じがして、バスを見ていたら、『34年卒業生の会』とラベリングされていた。

34年卒業って、明治だと100歳を超えている、大正は15年まで、平成は25年まで、となると昭和34年か、私が生まれたのは26年だから、私の小学校卒業は39年。

小学校を34年に卒業した同窓会だな、私より5歳年上だから66歳、元気な66歳か・・・


いつものとおり、露天風呂のひとつ壺湯に入ろうとしたら、4つある露天風呂が一杯、みんな同じ年齢に見える、足腰が弱いような人はいないが、肌の感じから私よりも若干上のよう見えた。最初の想定どおり、小学校の同窓会と確信した。

いつものように、サウナと水風呂の往復を10回程度をして、疲れを解放してから、脱衣場に戻ったら、白谷雲水峡は良かったと、先ほどの一行が和気あいあいと楽しく歓談していた。



34年卒業の会の方?いいですね、小学校のですか? 
ありがとう、淡路の高校の、毎年、同窓会をしています。貴方はどこから来たのですか?
高校!4年前に移住、私は昭和26年生まれだから、一周り違うのか・・・しかし、72歳・・・健康で若い、羨ましい
11歳違うのか、羨ましい、もう一度貴方の年齢に戻ってやり直したい、これからの10年は楽しいですよ
うーむ、人生をやり直したいとは、普通は選択を失敗した当時に戻って、違った人生を歩みたいというものだが、72歳の彼らにとっては違う意味のようだ。

戻るなら60歳、10代でなく、20代でもない、再度、黄金の10年間を再体験したいということのようだ。子供時代は大人になりたく、大人になれば生存競争、子供が産まれれば一人前にする責任、やっとあらゆる束縛が無くなるのは定年後。

それでも、体力も残っており知力もあり、かつ、自由に時間を使えるのは60歳からの10年間だというなら、確かに彼らの言うとおりだ。

しかし、政府は、定年を60歳から65歳へと、そして当然の如く68歳まで、国民を働かせるつもりだ。そうでもしなければ、団塊の世代の定年後の年金財政が持たない。

団塊の世代の養うのに、その世代の下の人達は黄金の時代を満喫することができず68歳まで働き続ける。やっと手に入れた年金と時間だが、それをエンジョイできるのは数年しかない。

世代間格差の不公平さに慄然とする。



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