ページ

2012/07/23

incredibarウィルス騒動に遭遇して

使い慣れたブラウザの初期画面や検索エンジンなどのパソコンの環境を、自らの意思で操作して変更するのではなくて、勝手に変更してしまうお節介屋が多くなってきた。

ブラウザ起動時の初期画面を勝手に変更してしまうものに対してでさえ、それを元に戻すのは手数がかかるので、面倒極まりない。

起動時のページを、ブラウザ起動用のショートカットのプロパティを変更し埋め込んでしまうというテクニックをhao123が使っていることを知り、その悪意性に怒りさえ覚えた。

どこの誰も、起動用のショートカットのプロパティをいじり起動時のページを指定するようなことをしていない。マニア間でしか通じないいわゆるテクニック技のひとつにしかすぎないものを、中国を代表とするインターネット企業が一般のユーザに対して行なっている。


最初に遭遇したのはBabylon


検索エンジンがGoogleから勝手に変更されていた。まぁ、勝手にというのは言いすぎだろうが、多分変更する云々がデフォルトで進むようになっていただけかと思われる。ついでにブラウザの新しいタブがBabylonのページになっていたので不愉快極まりない。

結論的に言えば、ブラウザの設定で削除できたが、ネットで情報を探すとウイルスもどきとかかなり不愉快な思いをユーザーに与えている。

そしてincredibar


これは、あるフリーソフトをダウンロードする際に、広告の方のダウンロードボタンをクリックしたためか、あるいは、追加的にダウンロードを勧める誘導にそのまま乗ってしまったためか、意図しないソフトウェアをインストールしてしまっていることに気がついたが、時は既に遅かった。

そのソフトウェアのアンインストールをしてもブラウザのスタートページが変更されたままだった。Babylonと同様に対処できるかと安易な考えも消え去り、不安感のみが募るばかり

ネットで情報を検索すると『これは各社セキュリティソフトでも簡単には駆除も検出も難しい、ルートキットと呼ばれる潜伏型のマルウェアです』と不安感を煽る妙な発言もあったが、当該助言者をサーチすると incredibarよりも怪しさ満点なのに笑ってしまった。

これも結果的に、ブラウザの設定変更のみで解決できたかのようだった。しかし、その途中経過において、Glary Utilitiesでレジスタークリアなどをしたので、ブラウザの設定変更のみで対処できるか自信がないが、このユーティリティは優れものなので使っても間違いはない。

手順を記載すると・・・

  1. Windowsのコントロールパネルでソフトウェアのアンイストールをする。ソフトウェア一覧をインストールされた日付順にすれば、同じ日に複数のソフトウェアがインストールされており、記憶に残っていないので、簡単に識別できる。
  2. Glary Utilitiesでクリーンにする。
  3. ブラウザの設定でスタートページなどを調べて書き換えられていたら戻す。アドオンや拡張機能なども調べる。
  4. スタートページを戻してもhao123などが残る場合には、ショートカットのプロパティが改ざんされているので、それを戻す
Baidu(百度)がらみのhao123、Softonic、incredivarやpandaというウイルス対策ソフトなどが行儀が悪いような気がする。


パソコン通信時代の日本初のウイルス騒動


39歳だったころだから今から22年前のこと。時代はまだインターネットではなくNiftyやPC-VANなどのパソコン通信時代に日本初のウイルスが発生した。

当時はニフティでソフトウェアギャラリーというフォーラムを運営していたため、その解析を行うとともにウイルス対策ソフトを提供した。フォーラム仲間のKAZの宮がテレビ朝日系列のプロデューサーだったこともあり、パソコンウイルスの解説と説明をした。その後放映された記憶があるので、多分それが日本で最初のコンピュータ・ウイルスの報道だったと思う。


その後、ウイルス産業のマーケット規模は確実に伸びている


ウイルス対策をする必要もあり、ニフティのフォーラムSYSOPとしても、いわゆる今風のワクチンソフトの提供をし始めたが、ほぼ同時に2社ほどウイルス対策会社が設立されていた。

パソコンウイルスマッチポンプ説が囁かれていたが、ウイルス対策会社はその当時、従業員数名程度の新興会社なのに営業社員が専属でいる違和感もあったが、マッチポンプの決定的な証拠は誰も見つけられなかった。

インターネットの普及とパソコンの普及が相まって、セキュリティ対策が市民権を得るも、私はウイルス対策ソフトは一切常駐させなかった。パソコンの不調の原因が時にはそのウイルス対策ソフトに起因したことがあったからだ。

そもそも不安感を利用した商売に嫌悪感を抱くのは、医師が代替療法に抱く嫌悪感と同じなのだろう。

これからのセキュリティ対策


今の時代のセキュリティ対策は意外に簡単かもしれない。データを全てクラウドに保存する。いざ感染したらパソコンなりスマートフォンを初期化する。それだけで解決することが多くなってきたのではないだろうか。

クラウドが無かった時代は大事なデータもろとも消失するというリスクがあったが、かなりの程度にまで、そのリスク回避ができるようになった気がする。




0 件のコメント:

コメントを投稿